一次創作、時々版権ネタ。
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(2/24 激戦区参加の直前)
「今ならば兵力にも余裕がある。
我々の名声を上げ、同盟の勝利に貢献するならば今だと思うのだが」
エールは特に信頼の置ける者達と相談し、より前線へと軍を進めることを決めた。
地図を広げ、進路を書き込みながらぽつりと呟く。
「私だって、いつまでも新兵のままじゃないんだ」
(2/26 戦闘結果ツイート)
兵士を動揺させてはならない。速やかに原因を突き止めなければ。
…昨晩の時点で魔物が侵入する道筋がないことは確認したはずだ。
外部から何かが来たとは考えにくい。いや、思い込みは禁物だ。
慌てるな、と自分に言い聞かせる。焦りが兵士に伝われば、いっそう不安を煽ることになる。
(3/5 戦闘結果ツイート 勇敢な青年騎士が増えました)
昔のことを思い出す。街で見た兵士はとても凛々しく、また恐ろしくもあった。
かつて彼らがしていたように、目線を合わせて手招きする。
「こっちにおいで?」
ぎこちない動きだったが、子供達は顔を輝かせて寄ってきた。
傍らの青年が口を開く前に、子供の扱いには不慣れなんだと呟いた。
(3/8 戦闘結果ツイート)
敵将を認めたエールの手がほんの一瞬止まった。
答えを求めるように傍らの騎士を見やれば、なんの迷いも見えない瞳で頷いた。
(今の私には守るべき仲間がいる。私情を挟んで部隊を危険に晒すなど以ての外だ)
全ては我らが勝利のために。それが盟主の方針ではなかったか。
(3/12 戦闘結果ツイート)
「私も経験の浅い身、功を焦る気持ちはよくわかる。
ましてや君主様となれば見捨てるわけにはいくまい」
「本当は面倒だと思ってません?」
「……思ってない」
「ならその不自然な間は何です?」
「何でもない」
(3/18 戦闘結果ツイート
前日に支援を頂いてHPダメージを軽減してもらってました)
「何故だ、何故部隊を離れる!私はそんなに頼りないか!?」
「あいつらは一度も不満を口にしたことはなかった。ここを去ったのには別の原因があるはずです」
「わかっている。…頭ではわかっているんだが…」
エールは珍しく苛立っていた。先日の一件を気にしていたのだろう。
(3/19 やり手の商人入手+パンドラ支援)
「ところでお前、パンドラという名に聞き覚えはあるか?」
エールは新たに加わった商人に聞いた。彼が首を振るのを見て、小さくため息を漏らす。
どうも件の組織は同盟だけでなく各所で暗躍しているようだ。
何か手がかりが掴めないかと資料をあたるエールの横顔には疲労の色が濃い。
(3/20 SP100突破記念)
戦場を知らなかった若武者はこの数ヶ月で驚くほど成長を遂げ、今では立派な魔法師になった。
冷たい瞳は変わらず忠誠を誓うべき同盟を見つめ、
また戦乱の拡大を狙う組織の影を追っている。
時に仲間に助けられ、自己の無力さを痛感しながらも、彼らへ恩を返さんと今日も戦地へ赴く。
(3/20 今後の指針表明)
「パンドラを追い詰めるため、近く奴らに関する情報の提示が行われる。
私も後方に下がり、各地の情報を集めたいと思う」
「それは構いませんが、本気で奴らを追うつもりですか?」
「当然だ。これ以上戦場を拡大させたくはない」
「本格的に追おうとするならば、同盟の作戦にも加担できないかもしれない。
それに、敵対勢力にも手を貸すことになります」
エールは言葉に詰まった。
パンドラを追いたいという意志はエールの個人的な感情であり、同盟の方針とは違う。
(君主と同盟の意志から逸れる行動をとって良いのか?)
(3/23 今後の指針表明2)
エールは恩人である君主とその家族に宛てた手紙をしたためていた。
誰にでも読みやすいよう簡素な言葉でごく短く。
『私はパンドラを追う。戦争を終結させることが同盟のためになると信じている』
明日にはここを離れる。次に帰ってくるのは全てが終わった時だ。
(3/25 戦闘結果ツイート)
「私も混沌がなくなれば魔法は使えなくなる。
だが平和によって失うものよりも、戦争によって失うものがずっと大きい。
だから皆こうして戦っている。…そうではないのか?」
エールは今までに出会った邪紋使いを思い返し、彼らがどう考えているのか確かめたくなった。
(3/30 戦闘結果ツイート&リタイア)
エールは得た情報を伝えるため、商人と数人の兵に陣営へと向かうよう指示した。
自分はさらに踏み込んだ調査をしてから戻る、と言い残して別の方向へと去っていく。
やがて日没が近づいた頃、友軍から報告を受けた。
パンドラと思しき襲撃現場に、血に濡れたエールの髪飾りがあったと。
すぐさま待機していた部隊が向かうと、
おびただしい血だまりの中にエールや兵達の所持品がいくつか見つかった。
しかしエール達の死体は最後まで見つからなかった。
周囲の状況から記録上は戦死として処理されたが、不明瞭な点も数多く残る。
彼女の死が同盟にもたらしたものは何もない。
若くして功績をあげ、将来のあった魔法師の末路がこれか。
パンドラなどに手を出すからこうなるのだと嘆く者もいた。
歴史の影を追って消えたエールの真意を知るのは、戦場を共にした生き残りのみだ。
(4/8 #GC大戦アフター 恩人と商人の話)
同盟領のある屋敷に、商人風の男が訪れた。
彼は雇い主から預かった手紙を届けに来たのだと言い、差出人の名を見せた。
確かにその名は昔この屋敷で預かり、今は魔法師になった娘だった。
1枚目には屋敷の主人に宛てて、細かい文字が並んでいる。
『貴方と共に戦場に立つのが夢だった。最後まで叶えられずとても残念に思う。…』
主人が顔を上げるのを待って、商人は彼女のことは聞いたかと問うた。
「私は記録に残されている以上のことを見てきました。それをお伝えするために来たのです」
2枚目の手紙には見覚えのない名前と、彼らに宛てた数行のメッセージが交互に綴られている。
『貴方は思うよりも遥かに立派な人だった』『少しは貴方の功績に近づけただろうか』
…中には同盟の君主に通ずる姓や、高名な英雄の名も記されていた。
文字を辿りながら、主人は彼女が出会った人々に思いを馳せた。
『…私に何かあったら、これを以下の宛名に届けてほしい』
手紙はその一文と屋敷の住所で締めくくられている。
日付は彼女が亡くなる1週間ほど前だ。商人は言った。
「この手紙はあの人の自室に隠されていました。
部隊の誰かが見つけるだろうという確信があったのでしょう」
去り際にこれを彼女の両親に渡してほしいと、一枚の地図を渡した。
「戦没者の共用墓地です。形式的なものではありますが、あの人はここに埋葬されています。
…あの人はこれだけのメッセージを残しながら、
自分自身に関することは何も言いませんでした」
「今ならば兵力にも余裕がある。
我々の名声を上げ、同盟の勝利に貢献するならば今だと思うのだが」
エールは特に信頼の置ける者達と相談し、より前線へと軍を進めることを決めた。
地図を広げ、進路を書き込みながらぽつりと呟く。
「私だって、いつまでも新兵のままじゃないんだ」
(2/26 戦闘結果ツイート)
兵士を動揺させてはならない。速やかに原因を突き止めなければ。
…昨晩の時点で魔物が侵入する道筋がないことは確認したはずだ。
外部から何かが来たとは考えにくい。いや、思い込みは禁物だ。
慌てるな、と自分に言い聞かせる。焦りが兵士に伝われば、いっそう不安を煽ることになる。
(3/5 戦闘結果ツイート 勇敢な青年騎士が増えました)
昔のことを思い出す。街で見た兵士はとても凛々しく、また恐ろしくもあった。
かつて彼らがしていたように、目線を合わせて手招きする。
「こっちにおいで?」
ぎこちない動きだったが、子供達は顔を輝かせて寄ってきた。
傍らの青年が口を開く前に、子供の扱いには不慣れなんだと呟いた。
(3/8 戦闘結果ツイート)
敵将を認めたエールの手がほんの一瞬止まった。
答えを求めるように傍らの騎士を見やれば、なんの迷いも見えない瞳で頷いた。
(今の私には守るべき仲間がいる。私情を挟んで部隊を危険に晒すなど以ての外だ)
全ては我らが勝利のために。それが盟主の方針ではなかったか。
(3/12 戦闘結果ツイート)
「私も経験の浅い身、功を焦る気持ちはよくわかる。
ましてや君主様となれば見捨てるわけにはいくまい」
「本当は面倒だと思ってません?」
「……思ってない」
「ならその不自然な間は何です?」
「何でもない」
(3/18 戦闘結果ツイート
前日に支援を頂いてHPダメージを軽減してもらってました)
「何故だ、何故部隊を離れる!私はそんなに頼りないか!?」
「あいつらは一度も不満を口にしたことはなかった。ここを去ったのには別の原因があるはずです」
「わかっている。…頭ではわかっているんだが…」
エールは珍しく苛立っていた。先日の一件を気にしていたのだろう。
(3/19 やり手の商人入手+パンドラ支援)
「ところでお前、パンドラという名に聞き覚えはあるか?」
エールは新たに加わった商人に聞いた。彼が首を振るのを見て、小さくため息を漏らす。
どうも件の組織は同盟だけでなく各所で暗躍しているようだ。
何か手がかりが掴めないかと資料をあたるエールの横顔には疲労の色が濃い。
(3/20 SP100突破記念)
戦場を知らなかった若武者はこの数ヶ月で驚くほど成長を遂げ、今では立派な魔法師になった。
冷たい瞳は変わらず忠誠を誓うべき同盟を見つめ、
また戦乱の拡大を狙う組織の影を追っている。
時に仲間に助けられ、自己の無力さを痛感しながらも、彼らへ恩を返さんと今日も戦地へ赴く。
(3/20 今後の指針表明)
「パンドラを追い詰めるため、近く奴らに関する情報の提示が行われる。
私も後方に下がり、各地の情報を集めたいと思う」
「それは構いませんが、本気で奴らを追うつもりですか?」
「当然だ。これ以上戦場を拡大させたくはない」
「本格的に追おうとするならば、同盟の作戦にも加担できないかもしれない。
それに、敵対勢力にも手を貸すことになります」
エールは言葉に詰まった。
パンドラを追いたいという意志はエールの個人的な感情であり、同盟の方針とは違う。
(君主と同盟の意志から逸れる行動をとって良いのか?)
(3/23 今後の指針表明2)
エールは恩人である君主とその家族に宛てた手紙をしたためていた。
誰にでも読みやすいよう簡素な言葉でごく短く。
『私はパンドラを追う。戦争を終結させることが同盟のためになると信じている』
明日にはここを離れる。次に帰ってくるのは全てが終わった時だ。
(3/25 戦闘結果ツイート)
「私も混沌がなくなれば魔法は使えなくなる。
だが平和によって失うものよりも、戦争によって失うものがずっと大きい。
だから皆こうして戦っている。…そうではないのか?」
エールは今までに出会った邪紋使いを思い返し、彼らがどう考えているのか確かめたくなった。
(3/30 戦闘結果ツイート&リタイア)
エールは得た情報を伝えるため、商人と数人の兵に陣営へと向かうよう指示した。
自分はさらに踏み込んだ調査をしてから戻る、と言い残して別の方向へと去っていく。
やがて日没が近づいた頃、友軍から報告を受けた。
パンドラと思しき襲撃現場に、血に濡れたエールの髪飾りがあったと。
すぐさま待機していた部隊が向かうと、
おびただしい血だまりの中にエールや兵達の所持品がいくつか見つかった。
しかしエール達の死体は最後まで見つからなかった。
周囲の状況から記録上は戦死として処理されたが、不明瞭な点も数多く残る。
彼女の死が同盟にもたらしたものは何もない。
若くして功績をあげ、将来のあった魔法師の末路がこれか。
パンドラなどに手を出すからこうなるのだと嘆く者もいた。
歴史の影を追って消えたエールの真意を知るのは、戦場を共にした生き残りのみだ。
(4/8 #GC大戦アフター 恩人と商人の話)
同盟領のある屋敷に、商人風の男が訪れた。
彼は雇い主から預かった手紙を届けに来たのだと言い、差出人の名を見せた。
確かにその名は昔この屋敷で預かり、今は魔法師になった娘だった。
1枚目には屋敷の主人に宛てて、細かい文字が並んでいる。
『貴方と共に戦場に立つのが夢だった。最後まで叶えられずとても残念に思う。…』
主人が顔を上げるのを待って、商人は彼女のことは聞いたかと問うた。
「私は記録に残されている以上のことを見てきました。それをお伝えするために来たのです」
2枚目の手紙には見覚えのない名前と、彼らに宛てた数行のメッセージが交互に綴られている。
『貴方は思うよりも遥かに立派な人だった』『少しは貴方の功績に近づけただろうか』
…中には同盟の君主に通ずる姓や、高名な英雄の名も記されていた。
文字を辿りながら、主人は彼女が出会った人々に思いを馳せた。
『…私に何かあったら、これを以下の宛名に届けてほしい』
手紙はその一文と屋敷の住所で締めくくられている。
日付は彼女が亡くなる1週間ほど前だ。商人は言った。
「この手紙はあの人の自室に隠されていました。
部隊の誰かが見つけるだろうという確信があったのでしょう」
去り際にこれを彼女の両親に渡してほしいと、一枚の地図を渡した。
「戦没者の共用墓地です。形式的なものではありますが、あの人はここに埋葬されています。
…あの人はこれだけのメッセージを残しながら、
自分自身に関することは何も言いませんでした」
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