一次創作、時々版権ネタ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ツイッターにこっそりあげていたもの。
お題メーカーを使ったり、シナリオをプレイして萌えた勢いで書いたりしてます。
140字越えてるものも多いですが細かいことはry
お題メーカーを使ったり、シナリオをプレイして萌えた勢いで書いたりしてます。
140字越えてるものも多いですが細かいことはry
ダリウス視点で互いの手の話。ツイート3つ分。
自分の知らない経験をしたエルカナに小さな劣等感を持つダリウスの話。
視線を感じて顔を上げると、こちらを見ているエルと目が合った。
すぐ逸らしてしまったが、構わず見つめていると観念したように
「綺麗な手してんなって思っただけだ」とぼそりと言った。
幼き頃より剣技を習い、家を出てからも荒事に揉まれてきた。
まだ駆け出しとはいえ、冒険者らしい手になってきたつもりだったが。
「まだ頼りないと?」わざと自嘲するように問うと慌てて首を振った。
弁解しようと口を開いたが、上手い言葉が見つからないようでまた閉ざしてしまう。
…エルは数年間ではあるが親元を離れ、僕よりも過酷な生活をしてきた。
見下されていると感じたのではないかと気にしているのだろう。
「…そうじゃねえ」
僕の考えを見透かすように否定の言葉を投げられる。
お互い、考えていることは手に取るようにわかってしまう。
だがエルの深い悲しみを押し殺したような表情からは、
それ以上のことは読めなかった。
同じ話をエルカナ視点で書いてみた。
何も知らない人間のままでいるダリウスをほんの少し羨んでいるエルカナの話。
顔を上げると、ダルの手が視界に入った。ちらりと自分の手を見やる。
妖魔を、時に人間をも切り裂き、返り血に塗れた俺の手。
化け物の力を受けた、人ならざる手がひどく醜く思える。
同じ血を分かち合った兄の手は、まだ綺麗なままなのに。
これ以上、あいつの手を汚したくはない。
…じっとあいつの手を見ていたら、ダルと目が合った。
すぐに逸らしたが、何かを問い詰めるような視線が刺さる。
「綺麗な手してんなって思っただけだ」
「まだ頼りないと?」
首を振って、言葉を続けようとした。
(ダルは冒険者になるべき人間じゃねえ。この手を汚すのは俺だけで十分だ)
口にしてしまえば、ダルは自身の努力と経験を否定されたと感じるだろう。
また俺自身が冒険者として生きる以外の価値がないと認めてしまうことになる。
わかった風な顔をしているダルに、当然心から頼りにしていると言おうとした。
だが互いを傷つけないような言葉が見つけられなかった。
ジニア視点のつもりだけど、ジニアと再会する前のフィリン視点でもいけそう。
お題:わらって、わらって、泣いて、/(どうかわらっていてください)/まあるい地球の片隅で
あなたはどこにいるのだろう。いつか会えるだろうか。
故郷を出て随分と経つ。世界は想像以上に広く、また険しい。
果てない空を見上げ、自由に舞う鳥を見て遠いあなたを思う。
この地から願うことはただひとつ。
(どうかわらっていてください)(またあえるそのひまで)
クロードとジニアの話。ツイート2つ半。
夢から覚めて飛び起きると、見知らぬ部屋にいた。
ここがどこか思い出していると、隣から眠そうな声がした。
「クロード…?どうした?」
「悪いジニア、起こしたか」
「別に…。それより、お前さっきからうなされてたぞ」
どうやら調査役の敏感な耳には、全て聞こえていたらしい。
旅先の宿で、一行は同じ部屋に通されていた。
今夜ばかりはあの夢を見ないよう祈っていたのだが。
クロードはため息をつき、
「大丈夫だ。少し嫌な夢を見ただけだ」
「そうかー?酷いようならまた言えよ」
眠りに効く薬草なんかあったかな、と呟きながらもぞもぞと動く気配がした。
ほどなくして、隣から規則正しい寝息が聞こえてきた。
まだ夜明けには遠いのを確認して、自分もベッドに潜った。
今度こそ夢を見ずに眠れることを祈りながら。
冒険者になる前のクロード独白っぽいの。
お題:結論はとうに出ている
彼はある宿の前に立っていた。
未だ違和感の抜けない左腕を気にしながら、最後にもう一度問いかける。
今ならまだ引き返せる。
名前を捨て、過去と未来を捨て、数多くの罪に手を染め、堕ちるだけの道を選んでいいのか。
…首を振り、扉に手をかける。結論はとうに出ている。
思いつきでウォルト視点の140字。
一言でまとめれば表裏が激しくて他人に頼りにくい、我が子によくあるパターンの子。
こうして夜空を眺めていると、色々なことが頭に浮かぶ。
故郷のこと、かつての戦友のこと、今の仲間のこと。
過去を何ひとつ明かさない俺を信頼してくれる仲間はありがたくもあり、時に後ろめたくもある。
過去に傷持つ冒険者なんて珍しくもないのに。
…どうも、1人でいると気が滅入る。
以下、クロードと親友さんの話。
設定を出していない子が絡むので、タイムラインには流さずに書いてました。
お題:アンバランス、ベストポジション/「あの、はじめまして、…よろしく。」/敷き詰めたのはしあわせです
「おい急げ!遅刻するぞ!」「ちょ、待って、そもそも、遅れたのはお前のせい…」
俺は前のめりになりながら、あいつが後ろに転びそうになりながら走る様は、
傍目から見ればさぞ滑稽に見えるんだろう。
髪の色も違うし、背の高さも合ってない。
それでもお互いの手が届く範囲がちょうどいい。
あえてお題のワードを直接出さずに書いてみた。
お題:無邪気な愛を/(いかないで、いやだ、いかないで)/走馬灯の中で散りゆく
夜の街を歩きながら、さっきまでの夢を反芻していた。
目を見開いて動かなくなった体にすがりつく。
体温が奪われていくのを、流れ出た血が触れるのを、この手で確かに感じていた。
もう何度見たかわからない。
でもあいつを看取れるのは夢の中だけだ。時に悪夢は現実よりも優しい。
悪夢ネタが連続してるあたりに想像力の浅さが見えるorz
お題:おいていかないで
人混みの中、引かれていた左手の感覚がふっと消える。
あ、と声が漏れる。こんな知らない街ではぐれたら、きっともう会えない。
「待って、置いていかないでくれ!」
慌てて叫ぶと、あいつはすぐに人をかき分けて戻ってきてくれた。
面白い悲鳴だったと散々笑われた。
暗闇の中、あいつの右手を引いて逃げた。ふっと左手の感覚が消える。
振り返ると繋いでいた手は切り落とされ、鈍く光る刃がすぐ後ろに迫っていた。
(おいていかないで)
刃が振り下ろされる瞬間、あいつの声を聞いた気がした。
…そこでいつも目が覚める。またあの夢か。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
最新記事
ブログ内検索
P R