一次創作、時々版権ネタ。
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推奨レベル6~8 バージョン1.50専用
このシナリオの個人的な見どころ(微ネタバレ)
・リーダーのかっこよさ(特に終盤)
・推理シーンの参謀の活躍
・NPCの狂いっぷり(特に終盤)
・エンディング分岐にまつわる選択肢
・PCの保護者らしさ、悪人らしさ(ルートによる)
ネタバレ、スクショ大量につき注意。
このシナリオの個人的な見どころ(微ネタバレ)
・リーダーのかっこよさ(特に終盤)
・推理シーンの参謀の活躍
・NPCの狂いっぷり(特に終盤)
・エンディング分岐にまつわる選択肢
・PCの保護者らしさ、悪人らしさ(ルートによる)
ネタバレ、スクショ大量につき注意。
リリー「妖魔がいるのはまだいいとして、なんで井戸の中がミニダンジョンになってるのよ!」
シン「おまけに奥に続く扉には謎かけも用意されてた。そう簡単には開きそうにないね」
イクス「くよくよ悩んでたって仕方ない。さっさと解いて、ジョンイさんを捕まえよう!」
イオネ「(実際に解くの、私だけど……)」
奥に続く扉を抜けて見つけたのは、静かに真珠を見つけるジョンイの姿だった。
イクス「マヤナから全て聞いたよ。その真珠がある限り、負の連鎖は止まらない!」
ジョンイ「知っているのだろう。真珠を壊せば妖魔を操れなくなることぐらい。
メティック村がこのディマナ村を襲おうとしている。私達はどうしろと?死ねばいいと?」
ディル「死ねばいいなんて思っていません!ただ……騎士団に自首すればいいと」
ジョンイ「同じことだ。肉体の死、精神の死、社会的な死。どう違うというのだ?
どちらにせよ、お前は私の最愛なる娘を殺そうとしているんだ。それは精神の死だ」
ディル「……そうやって、前も冒険者を殺したのですか……!」
ジョンイ「そうだ。私達が生きるために殺した。それの何が悪いというのだ。
……いや、お前達に選択肢は1つしかない。
お前らは知ってしまった。お前らは分かってしまった。もう遅い。何もかもが」
襲ってくる妖魔の群れとジョンイを打ち倒した。
急に静かになったその場で、イクスは真珠の前に歩み出る。
シン「……イクス、いいの?壊しちゃって……」
シンの言葉で、振り上げた剣の動きが止まる。
シン「村の子供達は、確かに生きてはないよ。
……でも、それでも、それは村人たちの支えとなっているんだ。
それを……壊しても……。殺してもいいのかな……?」
ディル「その子供たちは、奪った生命で出来ています。そんな命を……いや、
物を壊されたとして、あいつらが怒る権利はありません。
それに、あなたも言ったでしょう。……それがある限り、負の連鎖は終わりません。」
イクス「(俺には難しい理屈は分からないし、いつだって自分のやりたいようにやってきた。
村人がどうとか、そんなことよりも、俺がどうしたいか……)」
イクス「……マヤナは言っていた。マヤナは泣いていた。全てはこの真珠のせいだと」
イクス「……だから、俺は真珠を割る……!」
振り下ろされたその剣は、真珠の元へ突き刺さる。
砕かれた破片は冒険者たちに光を返しながら周りへと散らばった。
カルラ「……戻りましょう。ここにいても、やることはないわ。
私達には、やらなければならないことがあるのだから」
ディル「ちゃんと、ディマナ村の人達に説明しに行きましょう。
……分かってもらえるかは、わかりませんけど……」
ユニ「イクスさん、大変なの!村の子供が動かなくなって、ジョンイさんもいなくて……!」
ディル「子供たちはもう、動きません。ジョンイは、私たちが……殺しました」
ユニ「……は?なんで?何言ってるの?なんで?ふざけてるの?なんで何言って……」
シン「君達の方がよく知っていると思うよ。
ジョンイさんが死んだ今、記憶は全て戻っているはずだからね」
ディル「皆、よく聞いてください!あなた達の子供は、もうすでに死んでいたのです!
最初から生きていなかったのですよ!」
カルラ「シン!余計なこと言わないの!」
シン「だって本当のことじゃないか。真珠を壊した時、少しでもこいつらに同情した僕が馬鹿だったよ」
ユニ「……真珠なら、直せばいいの」
「そうよ!割れたなら元に戻せばいいのよ!」
「よかったわ!息子とまだ一緒にいられるのね!やったわ!」
「待てよ!子供たちを生き返らせるには新鮮な心臓がいるんだ!それをどうするんだ!?」
「子供ならいるじゃない。……私達の目の前に」
「そうよね!子供たちのために手に入れなきゃ……心臓を……!」
イオネ「(……正気を保ってない。私達を恨んでいる以上、説得しても無駄かもしれない)」
シンを村人たちの手から力ずくで助け出し、
なおも説得を試みるが村人たちは聞く耳を持たない。
ユニ「マヤナ……。もしかしてあんたが、こいつらに頼んだの?」
マヤナ「……私には、あなた達のやっていることが……正しいとは思えません!」
カルラ「ちょっとイクス!どうするの!このままじゃ……!」
イオネ「いっそ逃げれば……いや、そうすれば、彼らは他の村を襲う……」
イクス「じゃあ、どうすれば!?」
イクス「(負の連鎖を断ち切るって決めたんだ。言ったことの責任は取らないといけない。
……でも、もしユニも殺してしまったら、マヤナはまた悲しむことになる)」
シン「……そっか。なら、僕達はリーダーに従うだけだよ!」
カルラ「皆、逃げるわよ!」
ディル「マヤナ、こっちへ!」
マヤナ「ユニ……!」
イオネ「(……ディル、意外と無茶するわね……)」
ディル「当たり前でしょう、この子の命もかかってるんですよ!」
村人たちは冒険者たちを追いかける。しかし、たかが一般人。
修羅場をくぐってきた冒険者たちに追いつかないはずだった。
しかし、突然マヤナが石に躓き転んでしまう。冒険者の速度には追いつけなかったのだ。
ディルがマヤナを起こそうとするが、悲しくも村人たちとの距離は縮まっていく。
イクス「……あーもう!皆!」
イクス「ちょっと痛めつけるだけなんて器用な真似できないぞ!」
カルラ「深入りしないで、あくまでも村人を防ぐだけに徹して。隙が出来たらすぐ走るよ」
イオネ「……うまく撒いた、みたい。ここまでは、追ってこないか」
カルラ「ずいぶんひどい道を走ったわね……こんな逃走劇になるとは思ってなかったわ」
イクス「マヤナ。お前に言いたいことはある。……だけど、もう……どうしようもない」
リリー「……マヤナは、これからどうするの?」
マヤナ「……私には……わかりません」
イクス「……そうだな。これから冒険者の宿に向かう。着くまでに考えといてくれ」
それから10日後。冒険者の宿の夜。
イオネ「……いい加減、マヤナについて、考えないと。
金も払わず、冒険者になる気もない……。そんな人、長く宿には置けない」
ディル「これからのことは、彼女が決めることです。私達には、それを待つことしかできません」
イクス「だよな……」
リリー「ただいま」
イクス「あぁ、おかえり」
シン「何の話?もしかして、マヤナのこと?今日のことで何か動きがあればいいけど……」
イクス「今日のこと?」
イクス「なっ!?それ本当か!?」
カルラ「街を襲いに行ったところ、逆に街の兵士に殺されてしまったそうよ」
シン「マヤナにはもう伝えてあるよ」
イクス「……そっか」
悩んでいる間にも、夜は更けていく。
冒険者が明日に備え、眠った後のこと。
ふと耳を澄ますと、マヤナの部屋から物音が聞こえた。
扉を開けてみると、荷物をまとめているマヤナの姿があった。
マヤナ「あっ、イクスさん……。ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
イクス「いいや、たまたま起きたから来ただけだ。……行くつもりか?マヤナ」
マヤナ「はい。いつまでも冒険者の宿でお世話になっているわけにもいきません。
それに、やることができました」
イクス「やること?」
マヤナ「ディマナ村があんなふうになってしまったのは、真珠……そして妖魔のせいなのです。
そんな悲しい事件を消したい。だから私は、働きながらあのような真珠や妖魔の研究をします。」
イクス「これからの道が見つかったんだな、マヤナ。 ……後悔してないか?」
マヤナ「……してないと言ったら、嘘になります。でも、それでも私は生きていますから。
……よかったんです」
マヤナ「明日にはここを出ます。……ありがとうございました」
イクス「そっか。元気でな。生きてればまたどこかで会えるよ」
箇条書きで感想。
・リーダーかっこよすぎ!イクスのキャラに合わねえ!
・イオネの口調が安定しない
・シンが子供っぽくて可愛いんだけどキャラに合わry
・「この手際の良さが怖いですね」「褒め言葉として受け取っておくよ」が可愛すぎた
・推理シーンでの参謀とリーダーの掛け合いがすごい好き
・リプレイを書いたきっかけは「真珠が憎いわけじゃない~」の台詞をイクスに言わせたかったから
・村人を殺す/殺さないの分岐はパソコンの前で数分悩みました。
イクスは本当に必要なら村人を殺すこともためらわないだろうけど、
目の前にいる人を助けたいっていう自分の意志を優先した形になりました。
(初見は殺すエンドだったからリプレイでは別のエンドにしたかったというのが本音)
結果としてハッピーエンドっぽく終われたからよかった。
今回初めての初代組リプレイだったけど、なにぶんにも思い入れが強いもので
書きながら何度も我が子萌えが爆発しました。
高レベルシナリオ自体めったにやらないけど、また機会を見つけて
初代組でのリプレイも書きたいです。
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