一次創作、時々版権ネタ。
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ツイッターで「創作っ子の名前を出さず、立ち振る舞いだけで当ててもらう」
というネタに乗って、何人分か書いてみました。
文章力の無さがあらわになりましたorz
非公開アカウントで書いた分も含みます。
追記からまとめてどうぞ。
というネタに乗って、何人分か書いてみました。
文章力の無さがあらわになりましたorz
非公開アカウントで書いた分も含みます。
追記からまとめてどうぞ。
顔のほぼ半分は眼帯で覆われ、軽装備ではあるが戦士のような服装だった。
俯きがちで、表情はほとんど読めない。
かろうじて細身のシルエットと長く伸びた髪が女性であることを示している。
仲間との会話中に見せた横顔は、わずかな憂いと歳不相応なほどの落ち着きを帯びていた。
膝をついて祈る後ろ姿は、まるで本物の牧師のようだった。
丁寧な物腰にどこか貴族の出なのかと問うと、全て教会で学んだという。
背中まである長い黒髪は若草色のリボンで結われ、同じ色の瞳には揺らぐことのない光を宿している。
冒険者という職には不釣り合いなようにも思えた。
この場に似つかわしくない青年だった。
黒く細い髪、決して高くはない背丈。だが右手に握られた剣がただの通りすがりではないことを示し、
動くたびにカチャカチャと小さな音を立てた。
髪の間から覗く青い目が、幾多の修羅場を乗り越えてきたことを物語っている。
銀色の髪が緩くカーブを描き、白い肌が丸い目を引き立たせる。
貴婦人を思わせる美しさと、お伽話に出てくる魔女のような怪しさを併せ持っていた。
それらは外観からくる先入観によるものかもしれない。
なにしろ、三角の大きな耳がピンと立っている。人間でないことは明らかだった。
慎重に辺りを伺った後、木の上から飛び降りた。
短く切られた癖毛には枝や葉が引っかかり、外套もところどころが破れかかっている。
いかにも貧民街出身らしい外見の青年だが、悪戯を成功させた子供のような笑顔を浮かべていた。
その無邪気な姿は、不穏な印象を打ち消すのに十分だった。
木に寄りかかり、どこか遠くを見ていた。
意志の強そうな瞳、きつく結ばれた唇。淡い金髪が木漏れ日を反射して輝いている。
厳しそうな横顔がふっと緩み、口元が綻んだ。その変化が穏やかで美しく、束の間見入ってしまう。
目線の先には、同じ色の髪を伸ばした若い女性がいた。
何とも言いがたい嫌悪感が襲った。
重罪人のような陰気な目か、顔に重くかかる前髪か、あるいはそのどれもが。
目を合わせてはいけない、と本能的に感じた。向こうもまた目を見ようとしなかった。
ただ仲間であろう少年に見せた穏やかな笑顔は、年相応のありふれた若者のそれだった。
その人は輪の中で緩やかに踊り続けている。
歌に合わせて舞う彼女は艶やかで美しく、思わずため息が漏れた。
揺れる銀色の混ざった髪と、吸い寄せられるような赤い瞳がいつまでも心に残った。
歌が終わり、髪を整える彼女を見ながら思った。あるいは本当に人間ではないのかもしれないと。
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俯きがちで、表情はほとんど読めない。
かろうじて細身のシルエットと長く伸びた髪が女性であることを示している。
仲間との会話中に見せた横顔は、わずかな憂いと歳不相応なほどの落ち着きを帯びていた。
膝をついて祈る後ろ姿は、まるで本物の牧師のようだった。
丁寧な物腰にどこか貴族の出なのかと問うと、全て教会で学んだという。
背中まである長い黒髪は若草色のリボンで結われ、同じ色の瞳には揺らぐことのない光を宿している。
冒険者という職には不釣り合いなようにも思えた。
この場に似つかわしくない青年だった。
黒く細い髪、決して高くはない背丈。だが右手に握られた剣がただの通りすがりではないことを示し、
動くたびにカチャカチャと小さな音を立てた。
髪の間から覗く青い目が、幾多の修羅場を乗り越えてきたことを物語っている。
銀色の髪が緩くカーブを描き、白い肌が丸い目を引き立たせる。
貴婦人を思わせる美しさと、お伽話に出てくる魔女のような怪しさを併せ持っていた。
それらは外観からくる先入観によるものかもしれない。
なにしろ、三角の大きな耳がピンと立っている。人間でないことは明らかだった。
慎重に辺りを伺った後、木の上から飛び降りた。
短く切られた癖毛には枝や葉が引っかかり、外套もところどころが破れかかっている。
いかにも貧民街出身らしい外見の青年だが、悪戯を成功させた子供のような笑顔を浮かべていた。
その無邪気な姿は、不穏な印象を打ち消すのに十分だった。
木に寄りかかり、どこか遠くを見ていた。
意志の強そうな瞳、きつく結ばれた唇。淡い金髪が木漏れ日を反射して輝いている。
厳しそうな横顔がふっと緩み、口元が綻んだ。その変化が穏やかで美しく、束の間見入ってしまう。
目線の先には、同じ色の髪を伸ばした若い女性がいた。
何とも言いがたい嫌悪感が襲った。
重罪人のような陰気な目か、顔に重くかかる前髪か、あるいはそのどれもが。
目を合わせてはいけない、と本能的に感じた。向こうもまた目を見ようとしなかった。
ただ仲間であろう少年に見せた穏やかな笑顔は、年相応のありふれた若者のそれだった。
その人は輪の中で緩やかに踊り続けている。
歌に合わせて舞う彼女は艶やかで美しく、思わずため息が漏れた。
揺れる銀色の混ざった髪と、吸い寄せられるような赤い瞳がいつまでも心に残った。
歌が終わり、髪を整える彼女を見ながら思った。あるいは本当に人間ではないのかもしれないと。
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